カメラ性能比較 Xperia Z vs iPhone 5 (追加でS110とWX10)
AndroidとiOSは設計思想から異なっているのに、なぜかSony Xperia ZとApple iPhone 5の両者を比較する記事やブログを多く見かけます。
意味があるのかわかりませんが、カメラ性能に特化してXperia ZとiPhone 5を比較してみることにしました。比較サイトへの便乗です。

Xperia Z vs iPhone 5
Xperia Zのカメラは積層型CMOSセンサーのExmor RS for mobile(約1310万画素)を搭載しており、カメラの性能が大きな特徴となっています。
iPhone 5は、裏面照射型CMOSセンサーのiSightカメラ(約800万画素)を搭載しています。発売当時はiPhone 4Sと比べて性能向上と話題になっていました。
どちらもソニー製であり、暗所撮影に強いという特徴がありますが、後に出たExmor RSは、逆行でもよく撮れるという特徴が追加されています。
参考として、Exmor Rを搭載したSony Cyber-shot DSC-WX10(2011年03月発売)、メーカー違いのCanon PowerShot S110(2012年10月)を用意しました。
カメラ側の設定は全て自動、可能な限り同じ位置から複数撮影し、もっともよく撮れたものを選択しています。右側が縮小版、左側が原寸大を切り取った画像です。原寸大についてはほぼ同一部分を切り取っています。
画像をクリックすると50%に縮小した画像が別窓で表示されます。Exifが残った元の画像は、ZIPでダウンロード可能です。ただし、30MB程度あるため、出来れば50%縮小で我慢して下さい。
1枚目は、新宿高島屋側から見える小田急ホテルセンチュリーサザンタワーとJR東日本本社ビルを、跨線人道橋上から撮影してみました。
Xperia Zの写真は全体的にメリハリがあり、細部まで明確になっていますが、手前の人影が全て黒く塗りつぶされてしまっています。
対して、iPhone 5は、手前の人の姿も認識出来るほどに明るく見えますが、ビル内の逆行部分が白く飛んでしまっています。
コンデジであるPowerShot S110は、手前の人影もはっきり見えると同時に、ビルの中までもよく見えます。まったく別なレベルです。Cyber-shot WX10は、持っていることを忘れていたため、撮影していません。
次に、新宿駅南口で開催されるSHINJUKUサザンライツのイルミネーションです。JR東日本本社ビル前では、撮影当日に撤去作業を実施していました。
Xperia Zの写真は本当に残念な結果になりました。露出が高いのか複数回撮影してもピントがあわず、もっともよく撮れた写真がこの1枚です。縮小時のみ綺麗に見えますが、拡大すると最低です。
iPhone 5もぼけてはいますが、Xperia Zと比べるとだいぶましです。上のビルの写真も同じでしたが、全体的に黄色が強く出ています。ただしそれでもCyber-shot WX10にはかないません。
Cyber-shot WX10も、PowerShot S110と比べてしまうと劣って見えます。まるでフラッシュをたいたようにはっきり明るく見えます。デジカメにおける技術革新に驚きを隠せません。
撮影が終わった帰り道、牛タンのねぎしで夕食を食べましたので、比較のために撮影してみました。牛カルビ ブラッキー+鶏グリル焼 ミックスセット 1,460円(税込) 1,286kcalです。
Xperia Zは、輪郭もぼやけ、暗い写真になってしまっています。iPhone 5のほうが輪郭もはっきりしていて色味に暖かがあり、おいしそうに見えます。
Cyber-shot WX10はXperia Zとほぼ同等に思えます。PowerShot S110は全ての点で勝っています。もっとも、この中では勝ってくれないと困ります。
以上の3カ所で撮影した内容だけを見ると、正直な感想として、カメラ機能において、Xperia ZはiPhone 5に劣っていると言わざるを得ません。Xperia Zユーザとしては非常に残念なことです。
恐らく従来のXperiaと比較すれば、確かに性能は向上しているのだと思います。しかしながら、iPhone 5と比べた結果として、この判断となりました。
iPhone 5でも、同じ裏面照射型CMOSセンサーを搭載したCyber-shot WX10と比較すると微妙です。手振れなどの機能は含めていないので、一概には比較出来ないかと思いますが、それでも綺麗に撮れています。
それにしても、PowerShot S110の性能は段違いに素晴らしく感じます。可能であれば、RX100とも比べてみたいところですが、高級すぎて手が出ないのが残念です。
共通点はカメラというだけで、用途も異なれば販売時期も異なるため、そもそも比較すること自体意味がないのかもしれません。興味ある情報として参照頂ければ幸いです。