東急ハンズ新宿店で透明(骨格)標本を購入

生物標本の種類としては、ホルマリンやアルコールなどにつける液浸標本、生物体を乾燥させることで保存する乾燥標本、顕微鏡を使って観察するためのプレパラート標本などがあります。乾燥標本の1つに骨格標本が含まれ、骨格標本の手法として透明骨格標本があります。

透明骨格標本とは、筋肉などのタンパク質を透明化させて、硬骨を赤紫に、軟骨を青に染色することで、標本を解体することなく、生きていたままの状態で、立体的な骨格配置を観察する研究技法です。学術的な標本や資料としてだけでなく、インテリアや芸術作品として注目されています。

新世界『透明標本』の本

新世界『透明標本』の本


透明骨格標本は自分で作成することも可能です。薬品への知識と入手経路、十分な時間、そして、お金を膨大に消費します。お金に関して、例えば、軟骨を染色するためのアルシャンブルー8GXは製造中止となっており、2011年10月現在、10gで43,500円と、素人には手が出しにくいほど高額になります。

インテリアとして販売されている透明骨格標本は、新世界『透明標本』が取り扱っており、主な委託販売先として東急ハンズが挙げられます。この他にも、各水族館などでイベント販売をしているようです。作成してみたいところですが、今回は、東急ハンズ新宿店で、透明(骨格)標本を購入してみました。

東急ハンズ新宿店 7F 透明標本売り場

東急ハンズ新宿店 7F 透明標本売り場

2011年03月頃に見た時には、ガラスケース全てが透明標本で埋まっていましたが、購入時の2011年09月には、上2段のみとなっていました。店員に尋ねたところ、新しい入荷はないということで減る一方のようです。透明標本を欲しい方は早めに購入することをお勧めします。

東急ハンズ新宿店 7F 透明標本売り場 拡大1

東急ハンズ新宿店 7F 透明標本売り場 拡大1

ハゼやカタクチイワシ、モツゴやメダカといった小魚を中心に、3,000~15,000円程度の価格帯で販売されており、4,000~5,000円台の透明標本が多く販売されていました。小さいもので単三電池程度、大きいものでも、350mlの缶程度でしょうか。見る限り、標本の大きさに価格が比例するわけではないようです。

東急ハンズ新宿店 7F 透明標本売り場 拡大2

東急ハンズ新宿店 7F 透明標本売り場 拡大2

今回購入した透明標本は、ボラ目ボラ科ボラ属のボラです。ボラが好きというわけではなく、ボラに特別な思い出を持っているわけでも、ボラの骨格配置をよく観察したいということもありません。とどのつまり、知名度がある魚であったということが決め手でした。

ボラ目ボラ科ボラ属 ボラの透明標本

ボラ目ボラ科ボラ属 ボラの透明標本

ボラを含めた魚の骨格には明るくありませんが、硬骨が赤紫に、軟骨が青く染色されていると思われます。頭の部分の内側に軟骨が多いようです。目の部分や内蔵と思われる部分は、薄い青色に染まっています。軟骨ではありませんが、軟骨を染めるアルシャンブルー8GXの着色と思われます。

ボラ目ボラ科ボラ属 ボラの透明標本 拡大1

ボラ目ボラ科ボラ属 ボラの透明標本 拡大1

ボラ目ボラ科ボラ属 ボラの透明標本 拡大2

ボラ目ボラ科ボラ属 ボラの透明標本 拡大2

肉眼では確認が難しいですが、デジカメで撮影した写真を拡大してみると、うっすらとボラの輪郭が見えます。また、鱗のようなものも見え、透明標本が骨格のみではなく、骨格以外が透明になっていることを示しています。

ボラ目ボラ科ボラ属 ボラの透明標本 拡大3

ボラ目ボラ科ボラ属 ボラの透明標本 拡大3

透明(骨格)標本は、ガラス細工のような繊細さがあるなどと評価されているようですが、標本は標本ですので、苦手な人は多いかと思います。ホルマリン漬けなどの液体標本と比べれば、気持ちの悪さは押さえられますが、個人の好みが分かれるところです。

今回購入した透明標本は、同僚の誕生日プレゼントでした。彼が喜んでいるのか悲しんでいるのかは、彼のみぞ知るところです。苦手な人は本当に苦手だと思うので、もしプレゼントとして考えられている場合には、検討に検討を重ねて頂ければと思います。

なお、新世界『透明標本』は東急ハンズやイベント販売でのみの購入となりますが、AtelierΦではオンラインショッピングが可能です。よりインテリアに近い標本となり、樹脂に単色染色透明標本を封印したペンダントやストラップなども販売されています。インテリアとしてならば、AtelierΦの透明骨格標本はお勧めだと思います。

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