ポータブルHDD BUFFALO HD-PXU2の分解

突然認識しなくなったポータブルHDDのBUFFALO HD-PX500U2ですが、CrystalDiskInfoでも確認せず、BUFFALO Disk Formatterでロ―レベルフォーマットしようにも、認識中に処理が停止していまいました。どうやら本格的に壊れてしまったようです。

本体に収納可能なUSBケーブルは非常に魅力です。廃棄するぐらいであれば、2.5インチHDDケースとして活用したいと思い、中のHDD本体を交換してみることにしました。

BUFFALO HD-PX500U2 分解前

BUFFALO HD-PX500U2 分解前


中のHDDを変更するためには、まず分解しなければなりません。上手に分解しないと再度組み立てられないので、慎重な作業が必要です。

HD-PXU2のケースをよく見ると、1つ目のネジを見つけました。付属のUSBケーブルを取り外すと、USB mini-Bコネクタがあり、隠れるようにネジがあります。

HD-PXU2の1つめのネジ

HD-PXU2の1つめのネジ

最近の製品は、外見重視のため、ネジを可能な限り隠そうとします。特に、本体に張られているシールはネジが隠されている可能性が最も高い箇所です。

HD-PXU2に張ってあるシール

HD-PXU2に張ってあるシール

推測通り、モデルやシリアルナンバーが書かれているシールを剥がしてみると、2つ目のネジを見つけました。”MODEL”と書かれた部分の”D”辺りです。

HD-PXU2の2つめのネジ

HD-PXU2の2つめのネジ

他にネジが隠れていそうな場所はないため、本体の分解に入ります。しかし、どこが切れ目なのかまったく分かりません。ふと、先日購入したHD-PXT500U2の箱の裏側を見ると、内部構造がイラストで描かれていました。

HD-PXTU2の箱の裏側

HD-PXTU2の箱の裏側

イラストを見る限り、光沢がある部分が蓋のようになっている構造のようです。精密マイナスドライバを無理矢理突っ込み、隙間が少し空いたところで、今は使っていない某音楽店の会員カードを入れ、内部にあるだろう爪に気をつけながら、蓋を開けていきます。

HD-PXU2 分解中

HD-PXU2 分解中

爪が割れるような音も聞くことなく、無事に分解することが出来ました。少し傷が付いた程度で、大きな破損もなく、一安心しました。

HD-PXU2 分解後

HD-PXU2 分解後

BUFFALO HD-PX500U2で使われていたHDDは、Western Digital社のScorpio Blue WD5000BEV(インターフェース:SATA/容量:500GB/回転数:5400rpm/バッファ:8MB/シークタイム:12.0ms/厚さ:9.5mm)でした。すでに生産中止で同型を手に入れるのは難しそうです。

HD-PX500U2で使われていたHDD

HD-PX500U2で使われていたHDD

後ろ側から長めのドライバを入れ、テコの原理でHDDを取り外します。USB変換ユニット部分も含めて取れます。

HD-PXU2のHDD取り外し

HD-PXU2のHDD取り外し

裏返して、4つのネジを外します。このネジが非常に堅く閉まっていて、外すのが大変でした。接着剤で固定されているようです。1つはネジ穴を駄目にしてしまい、ラジオペンチを使って外しました。

HD-PXU2のHDDケースのネジ

HD-PXU2のHDDケースのネジ

BUFFALO HD-PX500U2の全貌です。ケース、蓋、付属する16個のクッション、2本の小さいネジ、USB変換ユニット、USBケーブル、HDD本体、HDDケース、固定するための4本のネジで構成されています。

HD-PXU2の分解全貌

HD-PXU2の分解全貌

用意した新しいHDDは、HITACHI HTS545050B9A300(インターフェース:SATA/容量:500GB/回転数:5400rpm/バッファ:8MB/シークタイム:12.0ms/厚さ:9.5mm)で、WD5000BEV同様のスペックを持っています。HDDを取り付け、USB接続をしてみました。

デバイスマネージャー上では、BUFFALO HD-PXU2 USB Deviceと認識されました。Windowsのコンピュータの管理にあるディスクの管理から、フォーマットを試みましたが、デバイスの準備が出来ていませんと拒否されてしまいます。仮想CDドライブも認識されていますが、当然、中にアクセスすることは出来ません。

ディスクの初期化

ディスクの初期化

デバイスの準備が出来ていませんエラー

デバイスの準備が出来ていませんエラー

BUFFALO Disk Formatterでは認識してくれたので、FAT32でフォーマットを実行してみます。しかし、処理が途中で停止してしまい、フォーマットを正常に終わらせることが出来ませんでした。

BUFFALO Disk Formatter応答無し

BUFFALO Disk Formatter応答無し

指定されたHDD以外の動作は、内部で制限されているようです。同じメーカーの同じシリーズであれば認識するかもと期待を込めて、WesternDigital ScorpioBlue WD1600BEKT(インターフェース:SATA/容量:160GB/回転数:7200rpm/バッファ:16MB/厚さ:9.5mm)も試してみましたが、同じ状況でした。

元々入っていたWD5000BEVを用意することが理想ですが、2009年の製品で、現時点では見つけることが出来ませんでした。サイズが合うSATAとUSBの変換アダプタを入手してケースに入れ込むなどのアイディアがありますが、面倒なので、BUFFALO HD-PX500U2はゴミ箱行きになるかもしれません。

One Response to “ポータブルHDD BUFFALO HD-PXU2の分解”

  • 住谷:

    分解の解説、自分でやったの忘れてました。有り難う御座いました。
    この機械会社で何台か買ったのですが、インターフェースの不良で同じ症状で壊れます。
    メーカーにクレームですが購入店のレシートが見つからず諦めました。
    他のHDケースでHDDは復活します。
    ぼくもケーブルが内蔵されてよいと思ったのですが。
    NGです。

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