Perfect Viewerの使い方
Android用のコミックビューア/コミックリーダーの1つに、Perfect Viewerがあります。マルチタッチにも対応するなどタッチパネルを最大限に活用しており、非常に多くの機能を持っています。
Droid comic viewerの使い方と同じように、Perfect Viewerの使い方を説明してみました。バージョンは、2011年02月04日現在の最新版となるv1.4.5を元にしております。

Perfect Viewer Icon
0.目次
1.インストール
Perfect Viewerはマーケット対応のアプリケーションとなりますので、Android端末でAndroidマーケットにアクセス、Perfect Viewerから簡単にインストールが可能となります。
お勧めは、Androidマーケットからのダウンロードです。Androidマーケットからバージョンアップ通知が行われるため、バージョン管理が容易に出来ます。ここでは、あえてPerfect Viewer開発元であるRookieStudioのウェブサイトからのダウンロードを紹介します。
標準ブラウザなどでRookieStudioのウェブサイトへ移動後、左上にあるメニューから”Download”のリンクをタップします。

RookieStudio
Downloadページが表示された後、”PerfectViewer_v1.4.5.apk”の下にあるDownloadをタップすると、Perfect Viewerのダウンロードが開始されます。1.5MB程度ありますので、3G接続の場合は少し待つことになると思います。

Perfect Viewerのダウンロードリンク
標準ブラウザの場合、ダウンロードが完了すると、画面上部のステータスバーに完了通知のアイコンが表示されますので、画面上部のステータスバーを下へフリックします。

ダウンロード通知
“PerfectViewer_v1.4.5.apk”をタップすると、インストール確認画面が表示されます。インストールボタンをタップして下さい。

インストール開始

インストール中
数秒待った後、AndroidへPerfect Viewerインストールが終わります。開くボタンをタップして、引き続きPerfect Viewerを起動するか、アプリ一覧画面から、Perfect Viewerのアイコンをタップして起動して下さい。

インストール完了と起動開始
2.初期設定
初めてPerfect Viewerを起動すると、Perfect Viewerの概要が表示されますので、OKボタンをタップ、次にメモリに関する注意事項が表示されますので、確認後にOKボタンをタップして下さい。

Perfect Viewer初期画面
クイックセットアップが表示されます。クイックセットアップでは、ビューアモードの選択と、読み取り方向の設定が出来ます。この設定は後からでも変更が出来ますので、まずは使用目的にあった設定をお勧めします。設定を選択、OKボタンをタップし、初期設定を完了して下さい。

クイックセットアップ
3.基本操作方法
クイックセットアップ完了後、画面上の操作領域が表示されます。この画面領域による操作は、Perfect Viewerの特徴の1つです。ページ閲覧中に指定の領域をタップすることで、Perfect Viewerの操作が可能となっています。
以下の説明は、クイックセットアップで、漫画ビューアモード、右から左への読み取り方向を選択した状態です。

タッチパネル操作領域
タッチパネル操作 | ||
---|---|---|
タップ場所 | 項目名 | 説明 |
ピンチイン | 標準設定 | 拡大 |
ピンチアウト | 標準設定 | 縮小 |
左フリック | 標準設定(オプションで無効化可能) | 次のページ(画像)に進む、未表示部分の表示 |
右フリック | 標準設定(オプションで無効化可能) | 前のページ(画像)に戻る、表示部分の再表示 |
左上段 | 幅を合わせる | 表示ページを画面の横幅に合わせて表示(この設定は維持され続けます) |
中央上段 | 開く | ファイルブラウザを表示 |
右上段 | 高を合わせる | 表示ページを画面の縦幅に合わせて表示(この設定は維持され続けます) |
左中段 | 次のページにスクロール | 次のページ(画像)に進む、未表示部分の表示 |
上中段 | ズームイン | 表示ページを拡大 |
中央中段 | なし | 何もしない |
下中段 | ズームアウト | 表示ページを縮小 |
右中段 | 前のページにスクロール | 前のページ(画像)に戻る、表示部分の再表示 |
左下段 | 次のフォルダ/アーカイブ | 次のフォルダ/アーカイブを表示 |
中央下段 | ページに移動 | ページ選択スクロールを表示 |
右下段 | 前のフォルダ/アーカイブ | 前のフォルダ/アーカイブを表示 |
基本的な使い方としては、中央上段の”開く”をタップして、閲覧したいファイルを選択、タッチパネル操作でページ送りをすることになります。
しかしこれだけでは、Perfect Viewerをコミックビューアとして使う意味が薄れますので、よりPerfect Viewerの機能を知って使いこなしたいと思います。
なお、個人的な感想ですが、初期状態のタッチパネル操作設定は、あまり使い勝手がよくないと感じます。
例えば、ページ(画像)を画面に合わせて表示するよう設定している状態で、左上段にある”幅を合わせる”をタップしてしまうと、この設定が以降も維持し続けます。元に戻すためには、再度設定し直さなければなりません。
また、左右下段に”次/前のフォルダ/アーカイブを表示”するよう割り当てられているため、閲覧中にうっかり触れてしまうことがあります。
ピンチ操作による拡大縮小に対応しているため、Galaxy Tabのようなマルチタッチ対応端末であれば、拡大と縮小の項目そのものが不要です。
タッチパネルに割り当てられている操作は、設定でカスタマイズが可能なため、使いやすいように変更することをお勧めします。
4.設定メニュー
Android端末のメニューボタンを押すと、Perfect Viewerのメインメニューがグラフィカルに表示されます。
一般機能、画像スケール、画像リサンプリング、ページの原点、ナビゲーション、その他の各項目に分けられています。

Perfect Viewerメニュー
4-1.一般機能
コミックビューアとしての一般的な機能を設定することが出来ます。閲覧したいファイルを開く、履歴を確認するといった基本機能から、しおりやお気に入りの管理も可能です。
4-1-1.開く
ZIPやRARなどのアーカイブ(圧縮ファイル)や、JPG/JPEGやPNGなどの画像ファイルを開くためのファイルブラウザを表示します。
Perfect Viewerのファイルブラウザは様々な機能を持っているため、別項で分けて説明します。
4-1-2.履歴
過去に表示したファイルが自動的にこの項目へ登録され、過去の閲覧履歴を確認することが出来ます。
フォルダ直下にある画像ファイルを表示した場合、フォルダが履歴に登録されます。
履歴の削除は、削除したい履歴名を長押しすることで可能です。全履歴を削除する場合には、ツール項目の”データの削除”から出来ます。
4-1-3.しおりのリスト
過去に手動で設定したしおりを確認出来ます。リストはファイル単位ではなく、しおりのページ単位で管理されます。
しおりの削除は、削除したいしおり名を長押しすることで可能です。全履歴を削除する場合には、ツール項目の”データの削除”から出来ます。
お気に入りの元となるアーカイブファイルを削除した場合、しおりのリスト上からは削除されませんが、しおりを挟んだファイルを表示することが出来なくなります。つまり、しおり用として内部で別にキャッシュしているわけではありません。
4-1-4.しおりを挿入する
任意のページ(ファイル)にしおりを挿入することが出来ます。挿入されたしおりは、”しおりのリスト”から確認出来るようになります。
1つのアーカイブファイルに対して複数のしおりを挟むことが可能です。また、同一ページに複数のしおりを挟むことも可能です。
しおりの設定数は、最大10個までで、11個以上のしおりは古い物から自動的に破棄されます。
4-1-5.お気に入りの管理
過去にお気に入りとして設定したページ(ファイル)を確認/管理出来ます。アーカイブファイル名単位による管理となります。アーカイブされていない画像ファイルをお気に入りに追加した場合、フォルダ名単位での管理となります。
アーカイブファイル名とフォルダ名といった単位を、Perfect Viewerでは、本と表記しています。本の中にお気に入りファイルが存在します。つまり、BookとBookmarkの直訳です。
アーカイブファイルを長押しすることで、”タイトルを編集”、”本を削除”、”戻る”が選べるサブメニューが表示されます。”戻る”はキャンセルを意味します。
“タイトルを編集”を選択した場合、お気に入りの表示名を編集することが出来ます。ただし、元の本との関連性は失われず、お気に入りの表示名を編集した後で、同アーカイブから新たにお気に入りを追加すると、編集後の本内にお気に入りが追加されます。
“本を削除”を選択すると、”この本とお気に入りを削除するがよろしいですか”という確認が行われます。この本とはお気に入りを管理する意味での本であり、実ファイルではありません。
お気に入りファイルを長押しすると、”お気に入りを編集”、”本をを削除(※原文ママ)”、”戻る”が選べるサブメニューが表示されます。
“お気に入りを編集”を選択した場合、お気に入りの項目名を編集することが出来ます。”本をを削除”を選択すると、お気に入りファイル単体が削除されます。
お気に入りファイルが1つしかない本から、お気に入りファイルを削除すると、本は残り、自動的には削除されません。
追加した全てのお気に入りを一括で削除する場合には、ツール項目の”データの削除”から出来ます。
お気に入りの元となるアーカイブファイルを削除した場合、お気に入り管理上からは削除されませんが、お気に入りファイルを表示することが出来なくなります。つまり、お気に入り用として別にキャッシュしているわけではありません。
4-1-6.お気に入りに追加
任意のページ(ファイル)をお気に入りに追加することが出来ます。追加したお気に入りは、”お気に入りの管理”から確認出来るようになります。
アーカイブファイル単位で管理され、複数のお気に入りのページを追加することが可能です。重複していてもお気に入りに追加されます。
お気に入りに追加する際に、分かりやすいようにお気に入り名をつけることが可能です。初期値はファイル名となっています。お気に入り名が重複しても問題ありません。
お気に入りのアーカイブファイル(Perfect Viewerでいう本)、お気に入りファイルの数に制限はないようです。試す限りでは、100個近くのお気に入りを追加することが可能でした。
4-1-7.画面回転
表示画面の縦横を回転します。タッチパネル操作は画面に対して相対的に設定されておりますので、画面を回転させた場合、タップする位置も同様に回転します。
4-1-8.自動半ページ
横長のページを自動的に半分に切り分けて表示させます。2ページを1ファイルでキャプチャしている場合は有効にしたほうが見やすいですが、見開きページも分割されるようになります。
4-2.画像スケール
4-2-1.オリジナルサイズ
元々の画像ファイルが持つ大きさを維持して、ページとして表示します。拡大や縮小処理をしない設定です。
4-2-2.最適表示
画面サイズの縦幅と横幅の大きさにあわせて、画像ファイルを拡大、または縮小して、ページとして表示します。
4-2-3.幅を合わせる
画面サイズの横幅にあわせて、画像ファイルを拡大、または縮小して、ページとして表示します。
4-2-4.高さを合わせる
画面サイズの横幅の大きさにあわせて、画像ファイルを拡大、または縮小して、ページとして表示します。
4-2-5.スケール固定
タッチパネル操作による拡大や縮小、ピンチ操作による拡大縮小した状態を維持して、次のページを表示します。拡大縮小をしていない場合は、”幅を合わせる”設定となります。
4-3.画像リサンプリング
表示するページ(画像)の拡大縮小方法を選択します。画像リサンプリングの選択肢によって、ページ表示速度が大幅に変わりますので、端末の性能と利用目的に合わせて選んで下さい。
各画像リサンプリング方法で実際に画像を拡大縮小した結果については、画像リサンプリングの比較検証を参照して下さい。
4-3-1.最近傍法
最近傍法は、別名でニアレストネイバー法とも呼ばれ、拡大時には周辺のピクセルをコピーして使い、縮小時には余分なピクセルを削除するという原始的な手法です。
処理速度が非常に高速ですが、補間が行われないために、拡大した場合は輪郭がはっきりとしたモザイク画質になり、縮小した場合には、シャギー(ぎざぎざ)が発生するので、画質は悪くなります。
4-3-2.平均画素法
平均画素法は、別名で面積平均法とも呼ばれ、ピクセルの面積比を考慮して平均して補間する方法で、通常は縮小専用として使われている手法です。
得られる画質の割に、処理速度が比較的高速です。拡大した場合、画像によっては最近傍法とほぼ同様となりますが、縮小した場合、わずかにぼやけますが、自然で滑らかな画質を得られます。
4-3-3.平均画素法 v2
平均画素法 v2という画像補間法は(正式には)存在しないため、バージョン2の表記通り、平均画素法を改善した処理だと思われます。
初期設定で平均画素法が選択されていることから、平均画素法よりは処理速度が遅い分、画質は向上していると想像出来ます。
4-3-4.バイリニア補間
バイリニア補間は、別名で線形補間法や双直線補間法とも呼ばれ、補間対象となるピクセルを、周辺の4個のピクセルを参照した上で割り出す手法です。最近傍法の発展形ともいえます。
最近傍法よりも処理速度は劣りますが、平均画素法よりも高速です。最近傍法よりもシャギー(ぎざぎざ)は目立ちませんが、輪郭がぼやけた感じになります。
4-3-5.バイキュービック補間
バイキュービック補間は、補間対象となるピクセルを、周辺の16(4×4)個のピクセルを参照し、距離を考量して割り出す手法です。バイリニア補間の発展形ともいえ、より精度の高い処理が可能です。
処理速度は低いですが、Lanczos3よりは高速です。バイリニア補間と比べ、滑らかなで自然な画質が得られますが、輪郭を強調するために、比較的シャープな画質になります。
4-3-6.Lanczos3
Lanczos3は、補間対象となるピクセルを、周辺の36(6×6)個のピクセルを参照し、バイキュービックとは異なる計算式で算出します。動画分野で評判が良く、特に縮小が得意なようです。
処理速度は最も遅いです。写真はバイキュービックよりも綺麗という評判ですが、イラストなどの線中心の画像処理は劣ります。
4-4.ページの原点
画像スケールで最適表示以外を初期値に選択している場合で、画面サイズに収まらないページを表示させた際、画面でページを表示する場所を設定することが出来ます。画面サイズに収まるページの場合には、常に中心に表示されます。
4-4-1.ページ開いている方向で
ページ右上から表示します。画面サイズの6倍のページを表示させた場合における”次のページにスクロール”の動作では、ページ右上段(右上)→右中段→右下段→中央上段→中央中段→中央下段→左上段→左中段→左下段→次ページ(画像)へと、全ページ内容を表示するように動作します。
4-4-2.水平方向の中心
ページの水平方向の中心から表示します。画面サイズの6倍のページを表示させた場合における”次のページにスクロール”の動作では、ページ中央中段(水平方向の中心)→中央中段→中央下段→次ページ(画像)へと、縦方向のみを表示するように動作します。
4-4-3.垂直方向の中心
ページの垂直方向の中心から表示します。画面サイズの6倍のページを表示させた場合における”次のページにスクロール”の動作では、ページ右中段(水平方向の中心)→中央中段→左中段→次ページ(画像)へと、横方向のみを表示するように動作します。
4-4-4.ページの中心
ページの中心から表示します。画面サイズの6倍のページを表示させた場合における”次のページにスクロール”の動作では、ページ中央中段(ページの中心)→次ページ(画像)へと、同一ページ内における遷移を行いません。
4-5.ナビゲーション
ページに移動、スライドショー再生、前のページ、次のページ、前のフォルダ/アーカイブ、次のフォルダ/アーカイブ、最初のページ、最後のページ、ズームイン、ズームアウトの操作を行うことが出来ます。
4-6.ツール
Perfect Viewerの基本設定の変更、タッチパネル操作の変更などが行えます。また、履歴やしおりのデータを削除することも可能です。
4-6-1.設定
Perfect Viewerにおける基本設定を変更することが出来ます。設定項目は多岐にわたるため、別項で分けて説明します。
4-6-2.クイックセットアップ
Perfect Viewerの初回起動時に設定したクイックセットアップを再度設定出来ます。初回起動時の設定を間違った場合などに有効です。
4-6-3.タッチスクリーンの機能に設定する
ページ閲覧中におけるタッチパネル操作方法を変更することが出来ます。”タッチスクリーンの機能に設定する”を選択すると、画面上の操作領域が表示されます。変更したい領域をタップすると、新たに設定したい操作を選択するダイアログが表示されます。
4-6-4.壁紙に設定する
閲覧中のページ(画像)を、Androidのホーム画面の壁紙として設定することが出来ます。壁紙用として別なファイルに保存されるため、元のアーカイブファイルや画像ファイルを削除しても、壁紙はなくなりません。
4-6-4-1.選択の範囲
閲覧しているページから、壁紙として指定する任意の場所を切り取って設定することが可能です。表示される四角い枠が背景となり、枠の隅をピッチすることで切り取りサイズを変更することが出来ます。
4-6-4-2.現在の画面
閲覧しているページをそのまま壁紙として設定することが出来ます。ホーム画面の壁紙は、通常複数面あるため、横長になります。”現在の画面”で壁紙を設定すると、不足部分は黒で塗りつぶされるため、”選択の範囲”からの設定をお勧めします。
4-6-5.データの削除
履歴、しおり、お気に入りに登録されている内容をそれぞれの項目ごとに一括で削除することが出来ます。個別に削除したい場合は、”一般機能”から行って下さい。
4-7.その他
Perfect Viewerのバージョン確認や更新履歴を確認することが出来ます。不具合報告やPerfect Viewerが気に入ったので寄付をしたいという場合もこの項目から可能です。
4-7-1.情報
Perfect Viewerのバージョンを確認することが出来るダイアログが表示されます。Perfect Viewer初回起動時に表示された内容と同じです。
4-7-2.更新履歴
Perfect Viewerの更新履歴を確認することが出来るダイアログが表示されます。更新履歴の表示は英文で、日本語には翻訳されていません。
4-7-3.フィードバック
Perfect Viewerの開発者へメールを送ることが可能です。フォームなどではなく、通常のメールソフトからの送信となります。フィードバックを送る場合、英文で記入したほうが良いと思います。
4-7-4.寄付
Perfect Viewerの開発者へPaypal経由による寄付をすることが出来ます。ブラウザが起動し、Paypal入金画面へ移動します。
5.設定ツール
設定メニュー内ツール項目にある設定では、Perfect Viewerの基本設定を変更することが出来ます。
5-1.ファイルブラウザ設定
設定メニューの”開く”をタップすると、ファイルブラウザが表示されます。ここでは、ファイルブラウザの表示関する設定が変更出来ます。
5-1-1.ファイルとフォルダは別々にソート
ファイルとフォルダを別々に認識、並び替えをした上で表示します。Windowsを始めとする一般的なOSでは標準でフォルダとファイルを別々に認識しますので、有効を推奨します。
例えば、フォルダ[a][c][e]、ファイル{B}{D}{F}があったとして、このオプションが有効な場合には、[a][c][e]{B}{D}{F}の順に表示され、オプションが無効な場合は、[a]{B}[c]{D}[e]{F}と表示されます。
5-1-2.上層フォルダに戻る
アーカイブ内のファイルを選択し表示した場合において、次回ファイルブラウザを開いた際に、前回開いたフォルダの一階層上位のフォルダを表示するようにします。
Perfect Viewerでは、アーカイブも1つのフォルダのように取り扱いますので、開くファイルがアーカイブ中心であれば、有効を推奨します。
5-1-3.隠しファイルを表示する
AndroidはLinuxというOSをベースにしており、Linuxでは、[.(ドット)]から始まるファイルを隠しファイルとして認識します。このオプションを有効にすると、[.]から始まるフォルダ/ファイルを表示できます。
通常の利用においては無効のままで問題ないかと思います。
5-1-4.ファイルの拡張子を表示する
ファイルの拡張子を表示します。個人の好みによる部分もあるかと思いますが、このオプションは有効をお勧めします。
5-1-5.サムネイルをトリミング
ファイルブラウザで表示方法をアイコンに設定すると、画像ファイルをサムネイル(縮小版)で表示することが出来ます。このオプションを有効にすることで、画像を正方形で切り取ったようなサムネイルを表示することが可能になります。
トリミング処理に時間がかかることがありますので、頻繁にサムネイルで確認しない限りは無効の設定をお勧めします。

サムネイルをトリミングしている表示

サムネイルをトリミングしていない表示
5-2.タッチスクリーン設定
Android端末における画面と関連する設定項目です。Gセンサー(加速度センサー/傾きセンサー)を搭載しているAndroid端末であれば、センサーとの同期も設定出来ます。
5-2-1.全画面表示
Perfect Viewerでページを表示する際、ステータスバーを非表示にし、全画面にすることが出来ます。閲覧時でも時間や通知を確認したい場合には、無効をお勧めします。
5-2-2.画面自動回転
Android端末が持っているGセンサーと連動して、画面の縦横を回転させます。手動で画面を回転させた場合、Perfect Viewerを終了させるまで画面自動回転が一時的に無効となります。寝ながら閲覧するような場合には無効をお勧めします。
5-2-3.タッチ範囲を回転しない
画面を回転させた場合でも、タッチパネル操作領域を変更せず、画面に対して絶対位置となります。絵本を子供相手に見せる場合などは有効にしたほうが都合が良いかと思います。
5-2-4.ジェスチャーを有効にする
左フリックで次のページに進む、右フリックで前のページに戻るという機能を持っていますが、このフリックによる操作を無効にします。
5-2-5.バックライトを常時オンに維持する
Perfect Viewer起動中、バックライトを常に光らせ、自動的に消灯しないように設定します。閲覧中に眠ってしまうようなことがある場合は、無効をお勧めします。
5-2-6.画面の明るさ制御
画面の明るさをPerfect Viewer側で制御します。無効の場合は、Androidの明るさ設定に左右されます。
5-2-7.画面の明るさ設定
画面の明るさを設定します。画面の明るさ制御を有効にした場合においてのみ設定可能となります。
5-3.移動と切り替え設定
ページ遷移の方法や速度、スライドショーの詳細な設定を変更することが出来ます。
5-3-1.読み取り方向
日本の文庫本や漫画本など、左開き用であれば、”右から左へ”を選択して下さい。海外の本などの右開きであれば、”左から右へ”を選択して下さい。読み取り方向の設定は様々な箇所に影響します。
5-3-2.自動的に次/前のフォルダを開く
アーカイブ内のページを閲覧している場合において、先頭ページからさらに戻った場合に、前のアーカイブを自動的に開きます。最後のページからさらに進んだ場合、次のアーカイブを自動的に開きます。
5-3-3.画像キャッシュ
閲覧したページをキャッシュして一定期間保持できます。Android端末に十分なメモリが搭載されている場合、有効にしたほうが利便性が上昇すると思います。
5-3-4.ページ遷移の効果
ページ遷移時におけるアニメーション効果を設定出来ます。好みに応じて設定を変更して下さい。別項目でアニメーションスピードも設定可能です。
項目名 | 説明 |
---|---|
なし | 画面遷移時の効果を無効 |
スライド | ページをスクロールして移動するように表示 |
フリップ | 閲覧中のページに次のページが重なるようにして表示 |
フェードイン | フェードアウト/フェードインして表示 |
5-3-5.ページ遷移のスピード
ページ遷移の効果で”なし”以外を設定している場合において、ページ遷移時のアニメーションスピードを設定出来ます。200ミリ秒から2000ミリ秒(2秒)までの範囲で設定が可能です。
5-3-6.切り替え時間
スライドショーモードにおいて、次ページに遷移する待ち時間を設定します。1秒から120秒(2分)までの範囲で設定が可能です。
5-3-7.切り替える効果
スライドショーモードにおいて、次ページに遷移する際のアニメーションを設定出来ます。ランダムとは、スライド、スリップ、フェードインから無作為に選ぶことを意味します。
5-3-8.切り替えスピード
スライドショーモードにおいて、切り替える効果を”なし”以外に設定した場合、次ページに遷移する際のアニメーションスピードを設定出来ます。200ミリ秒から2000ミリ秒(2秒)までの範囲で設定が可能です。
5-3-9.ランダム再生
スライドショーモードにおいて、表示順序をページ順ではなく、ランダムにすることが出来ます。例えば、写真やイラストをアーカイブして、デジタルフォトフレームとしてスライドショーを使う場合に有効です。
5-3-10.連続再生
スライドショーモードにおいて、アーカイブ内の全てのページを表示し終わった際、同一アーカイブ内で再度スライドショーを開始します。デジタルフォトフレームとして使うような場合は、有効をお勧めします。
5-4.設定ツール直下
設定ツール直下には、Perfect Viewerに関してよく使われる機能や、上記項目に一致しない機能の設定を変更することが出来ます。
5-4-1.起動時のファイル自動読み込み
Perfect Viewer起動時、前回終了時に閲覧していたページを表示させる場合は有効にして下さい。無効にした場合、起動時にはタッチパネル操作領域のみが表示されるようになります。
5-4-2.ズームステップ
タッチパネル操作のズームイン(初期設定時は上中段)、ズームアウト(初期設定時は下中段)の拡大縮小率を、1%から20%の間で変更することが出来ます。
5-4-3.ボリュームアップ
Android端末のボリュームアップキーに対して、Perfect Viewer操作の機能を割り当てることが出来ます。初期設定値は、”次のページにスクロール”になっています。
5-4-4.ボリュームダウン
Android端末のボリュームダウンキーに対して、Perfect Viewer操作の機能を割り当てることが出来ます。初期設定値は、”前のページにスクロール”になっています。
5-4-5.壁紙管理
有効にすると、Androidのホーム画面の壁紙変更する際に表示されるメニューにPerfect Viewerが選択出来るようになります。Perfect ViewerでAndroidのホーム画面の壁紙を設定すると、自動的に有効になります。
5-4-6.低メモリモード
Perfect Viewerで使うメモリを最小限に抑えます。Perfect Viewerがメモリを使えなくなることから、ページ拡大縮小時の画質が低下します。搭載メモリが低いAndroid端末用です。
5-4-7.ページ情報
ページを選択すると、ページ遷移時に、閲覧しているアーカイブの先頭ファイルからのページ数が表示されるようになります。
ファイルネームを選択すると、ページ遷移時に、閲覧するページの画像ファイル名が表示されるようになります。
6.操作コマンド
Perfect Viewerは、タッチパネルに11項目の操作を配置可能で、27項目もの操作コマンドを持っています。一部コマンドを除いて、ボリュームキーへの割り当てにも使われます。
コマンド | |
---|---|
項目名 | 説明 |
なし | 何もしません |
前のページ | 前のページに戻る |
次のページ | 次のページに移動 |
最初のページ | 閲覧しているアーカイブの最初のページへ移動 |
最後のページ | 閲覧しているアーカイブの最後のページへ移動 |
前のページにスクロール | 表示部分の再表示、または前のページに戻る |
次のページにスクロール | 未表示部分の表示、または次のページに進む |
前のフォルダ/アーカイブ | 前のフォルダ/アーカイブを表示 |
次のフォルダ/アーカイブ | 次のフォルダ/アーカイブを表示 |
ズームイン | 表示ページを拡大 |
ズームアウト | 表示ページを縮小 |
最適表示 | 表示ページを画面に合わせて表示 |
幅を合わせる | 表示ページを画面の横幅に合わせて表示 |
高を合わせる | 表示ページを画面の縦幅に合わせて表示 |
スケール固定 | 拡大縮小を維持して表示 |
ページに移動 | ページ選択スクロールを表示 |
開く | ファイルブラウザを表示 |
しおりを挿入する | しおりを挿入 |
画面回転 | 画面の縦横を回転 |
お気に入りに追加 | お気に入りに追加 |
お気に入りの管理 | お気に入りを管理 |
履歴 | 履歴を表示 |
しおりのリスト | しおりのリストを表示 |
オリジナルサイズ | 表示ページを原寸大で表示 |
スライドショー再生 | スライドショーを開始 |
画面を明るくして | 画面の明度を上げる |
画面を暗くして | 画面の明度を下げる |
7.ファイルブラウザ
Perfect Viewerは、高機能なファイルブラウザを搭載しています。ファイルブラウザから、閲覧したいファイルを選択することはもちろん、画像サイズのサムネイル表示、ファイルの削除や名前の変更なども行えます。
ZIPなどのアーカイブをタップした場合、アーカイブを展開した内容が表示され、1つのフォルダのように取り扱いが可能ですが、ファイルへの操作は出来ません。

ファイルブラウザ画面
7-1.移動方法
Perfect Viewerでファイルブラウザを開くと、[/sdcard]フォルダが表示されます。表示されているフォルダをタップすることで、移動が可能です。上位フォルダへの移動は、右上にあるフォルダのアイコンをタップして下さい。
7-2.表示方法
Perfect Viewerのファイルブラウザでは、フォルダ/ファイル一覧の表示方法を選択することが出来ます。これは、Windowsなどのフォルダ表示方法と似て、一覧、小アイコン、大アイコンから選べます。

ファイルブラウザの表示方法

ファイルの一覧表示

小アイコンで表示

大アイコンで表示
7-3.ロングタップ
フォルダ/ファイルを長押しすると、長押ししたフォルダ/ファイルに対して、開く、スライドショー、名前の変更、削除を実行することが出来ます。アーカイブ内にあるファイルへの操作は出来ません。

フォルダ/ファイルのロングタップ
7-4.ファイルの並び替え
ファイルブラウザ上で表示されるフォルダ/ファイルを指定した法則によって並び替えることが出来ます。フォルダとファイルの認識方法は、設定から変更が可能です。

ファイルの並び替え
8.使用上のヒント
Perfect Viewerを使うにあたり、混乱しやすい内容や知っておいた方がいい仕様を説明します。調べた結果であり、仕様はバージョンアップなどで変更になる可能性があります。
8-1.しおりとお気に入りの違い
しおりとお気に入りはとてもよく似た機能ですが、簡潔に違いを説明すると、しおりは一時的なもので制限数あり、お気に入りは永続的なもので制限数無しとなります。
タッチパネル操作 | ||
---|---|---|
項目名 | しおり | お気に入り |
管理方法 | ページ単位 | アーカイブ単位 |
保存可能数 | 10個まで | 無制限 |
保存期間 | 11個のしおりから削除 | 削除するまで |
名前の変更 | アーカイブ名固定 | 任意に変更可能 |
8-2.次のページにスクロールと次のページの違い
“次(前)のページにスクロール”と”次(前)のページ”という名前の似た操作があります。”次(前)のページにスクロール”の場合、ページを拡大して閲覧している場合において、画面からはみ出ている部分へスクロールして表示させることが可能です。対して”次(前)のページ”の場合、画面からはみ出た部分があっても、次(前)のファイルへ移動します。
“次(前)のページにスクロール”の動作は、設定メニュー内にある”ページの原点“の設定によって異なります。
8-3.お勧めタッチパネル操作設定
Perfect Viewerを使うAndroid端末にマルチタッチが対応しているか否かによって、お勧めの設定が異なります。自分勝手な視点で、お勧めのタッチパネル設定を紹介します。
Galaxy SやTabなどのAndroid 2.0以降のマルチタッチ対応端末であれば、拡大縮小はピンチ操作で可能となりますので、タッチパネル操作に拡大縮小を設定する必要があまりありません。
対して、バージョンアップをしていないAndroid 1.6のXperia X10や、感圧式のタッチパネルを持つ多くの中華パットなどでは、ピンチ操作が不可能となりますので、タッチパネル操作に拡大縮小を設定したほうが使い勝手があがります。
8-3-1.マルチタッチ対応

マルチタッチ対応お勧め設定
8-3-2.マルチタッチ非対応

マルチタッチ非対応お勧め設定
9.おしまい
Perfect Viewerは、多用な操作性、多くの機能を持っており、バージョンアップによってさらなる発展が見られます。しかし、多様性と多機能性は同時に複雑さを生むことに繋がり、他同様のコミックビューアと比べて、敷居が高く感じられるという不利な一面も持ち合わせています。
Perfect Viewerの特性をよく理解した上で、自分の使用目的、環境にあった設定を行うことが前提となるアプリケーションだと思います。