Droid comic viewerの使い方
Android用のコミックビューア/コミックリーダーとして、定番となりつつあるDroid comic viewer(ACV)をGalaxy Tabにインストールしてみました。使い方について調べようとした所、日本語で説明しているページが見当たらなかったので、作成してみました。バージョンは、v1.3.10.1を元にしております。

Droid comic viewer icon
なお、Galaxy Tabなどのタブレット端末でDroid comic viewer(ACV)を使うと、ページ(画像)の周りが黒い枠で囲まれ、ページそのものの表示領域が小さくなります。この表示領域の制限を解除する場合には、当ページのタブレット用全画面表示設定を参照して下さい。
ACVのインストール方法
Androidマーケットで”Droid comic viewer“で検索する、AndAppStoreからダウンロードするなどして、Droid comic viewer(ACV)をAndroidへインストールします。インストールした後、アプリケーションメニューから、ACVのアイコンをタップして起動します。
初回起動時に、”Press Menu or tap above to start”という黒い画面が表示されます。画面をタップすると、設定メニューが表示されます。開くファイルの選択、Droid comic viewer(ACV)のカスタマイズなどは設定メニューから操作可能です。

Droid comic viewer 初期画面
必要な設定変更
Droid comic viewer(ACV)は海外のアプリケーションとなるので、日本の文庫や漫画を読むときには、左開きから右開きへの対応変更など、いくつか設定を変更する必要があります。以下にお勧めの設定変更内容を記載します。

Droid comic viewer 設定メニュー
画像サイズの調整
読み込む画像ファイルのサイズ調節の設定を行います。設定メニューのSettingを開き、VisualにあるScale modeをタップします。初期値で”None”が選択されていますので、画面サイズにあわせて他項目を選択して下さい。お勧めは、画面に画像を合わせる”Fit screen”です。
右開きの対応
日本の文庫や漫画は右開きとなりますので、右開きに設定します。設定メニューのSettingを開き、ControlsにあるReading directionをタップします。初期値で”Left-to-right”(左開き)が選択されていますので、”Right-to-left”(右開き)を選択して下さい。
情報表示
設定メニューのSettingを開き、VisualのShow screen numberにチェックを入れます。この項目にチェックを入れることで、表示しているファイル名、ページ数を容易に確認することが可能となります。
ファイルの開き方
初期状態では、[/sdcard]を参照しています。読み込みたいファイルがSDカード内にある場合、同ディレクトリ内にある[external_sd (/sdcard/external_sd)]を選択して下さい。画面上部の”Back to parent folder”をタップすると上位ディレクトリへ移動します。
なお、Droid comic viewer(ACV)が読み込みが可能なファイル形式は、ZIP/CBZ、RAR/CBR、ACV(独自フォーマット)、JPG/JPEG、PNG、BMP、GIFです。これら以外の拡張子を持つファイルは一覧には表示されません。ちなみに、アニメーションGIFの場合は、1コマ目のみ表示して、アニメーションには対応していないようです。
設定項目の説明
Droid comic viewer(ACV)の設定画面では、Visual、Controls、Memoryなどの目的別に分けられた項目があり、階層形式になっています。各項目の説明については、以下の通りです。
項目名 | 説明 |
---|---|
Visual | 表示に関する設定 |
Controls | 主に閲覧時の操作に関わる設定 |
Memory | 記録されたデータに関する設定項目 |
ACV format | 独自フォーマットACVに関する設定(?) |
Suppot | サポートに関する内容について |
About | Droid comic viewer(ACV)に関して |
Setting – Visual
Droid comic viewer(ACV)では、閲覧時において画面の角に任意の用途を設定(Controls – Custom controls)することが可能です。”Invisible corners”は、この角に○を表示するか否かという設定になります。タップする場所がわかりやすいので、初期値の有効のままを推奨します。

Invisible corners設定
初期値の設定では、画面下部左下をタップした場合は次ページへ移動、画面下部右下をタップした場合は前ページへ移動、画面上部には”None”となっており操作は設定されていません。
項目名 | 説明 |
---|---|
Scale mode | 表示時の画像サイズ |
Transition mode | ページ(画像)遷移時の動作 |
Show screen number | ページ遷移時におけるページ番号の表示 ファイル表示時におけるファイル名の表示 |
Invisible corners | 画面角にあるページ移動用ボタンの表示 |
Brightness | 画面の明るさ設定 |
Setting – Visual – Scale mode
Droid comic viewer(ACV)ではマルチタッチによる拡大に対応しているため、”Fit screen”(画面にあわせて表示)を推奨します。マルチタッチ非対応の端末でも、初期設定値でダブルタップで拡大が可能です。
タブレット端末ではなく携帯電話端末の場合であれば、”Fit height”(画面の縦幅にあわせて表示)が適しているのかもしれません。
項目名 | 説明 |
---|---|
None | 原寸大で表示[初期値] |
Fit width | 画面の横幅にあわせて表示 |
Fit height | 画面の縦幅にあわせて表示 |
Fit screen | 画面にあわせて縦横を調節して表示[推奨値] |
Setting – Visual – Transition mode
ページ遷移の動作を指定します。初期値は”Translate”が選択されており、見開きページが分割されている場合、見開きのイメージがつかみやすい設定となっています。次多くのAndroid端末であれば初期値で問題ないかと思いますが、動作が遅い場合には、”None”を推奨します。”None”は、次ページへ移動する際のアニメーションをしない設定となります。
項目名 | 説明 |
---|---|
Translate | ページをスクロールして移動するように表示[初期値] |
Fade | フェードアウト/フェードインして表示 |
None | 画面遷移時の効果を無効 |
Setting – Controls
項目名 | 説明 |
---|---|
Custom controls | 操作方法のカスタマイズ |
Reading direction | 画面遷移の方向 |
Auto-rotate | 自動画面回転の設定 |
Setting – Controls – Custom controls
Custom controlsでは、Android端末の操作によるDroid comic viewer(ACV)の動作を任意に変更することが可能です。操作と初期設置、動作する内容について分けて表示します。
項目名 | 初期値(日本語訳) | 項目説明 |
---|---|---|
Single tap | Next | タップ時の動作 |
Double tap | Zoom in | ダブルタップ時の動作 |
Long press | Open screen browser | 長押し時の動作 |
Trackball up | Zoom in | トラックボールの上 |
Trackball down | Zoom out | トラックボールの下 |
Trackball left | Previous | トラックボールの左 |
Trackball right | Next | トラックボールの右 |
Trackball center | Next | トラックボールの中央 |
Fling up | None | 上フリックの動作 |
Fling down | None | 下フリックの動作 |
Fling left | Next | 左フリックの動作 |
Fling right | Previous | 右フリックの動作 |
Bottom left corner tap | Next | 画面下部左下をタップした際の動作 |
Bottom right corner tap | Previous | 画面下部右下をタップした際の動作 |
Top left corner tap | None | 画面上部左下をタップした際の動作 |
Top right corner tap | None | 画面上部右下をタップした際の動作 |
Back | None | 戻るボタンを押した動作 |
Volume up | Next | ボリュームアップ時の動作 |
Volume down | Previous | ボリュームダウン時の動作 |
Restore defaults | 設定の初期化 |
Setting – Controls – Custom controls – Setting
Custom controlsでは、Android端末の操作によるDroid comic viewer(ACV)の動作を任意に変更することが可能です。以下は、設定可能なDroid comic viewer(ACV)の動作です。
項目名 | 説明 |
---|---|
Next | 次ページ(ファイル)へ進む |
Previous | 次ページ(ファイル)へ戻る |
Zoom in | 拡大 |
Zoom out | 縮小 |
Rotate | 画面の縦横回転 |
Scroll up | 上スクロール |
Scroll down | 下スクロール |
Scroll left | 左スクロール |
Scroll right | 右スクロール |
First | 1ページ目に移動 |
Last | 最終ページに移動 |
Fit width | 画面の横幅にあわせて表示 |
Fit height | 画面の縦幅にあわせて表示 |
Fit screen | 画面にあわせて縦横を調節して表示 |
Open screen browser | ページ選択ブラウザを表示 |
Open SD browser | 開くファイルを選択 |
Open setting | 設定画面を表示 |
Show menu | メニューを表示 ※確認時動作不可 |
Close | 開いているファイルを閉じる |
None | 何も設定しない |
Setting – Controls – Reading direction
項目名 | 説明 |
---|---|
Left-to-right | 左から右へ読む[初期値] |
Right-to-left | 右から左へ読む[推奨値] |
Memory
項目名 | 説明 |
---|---|
Load last comic | 起動時に最後のファイルを開く |
Clear history | 閲覧記録を削除する |
ACV format
ACV formatとは、Droid comic viewer(ACV)の独自形式のようですが、あまり情報がありません。このため、ACV formatについての設定が不明なことから、直訳のみしています。
項目名 | 説明 |
---|---|
Frames | フレーム設定 |
Vibration | バイブレーション設定 |
Autoplay | 自動再生 |
Suppot
Low memory modeという項目がありますが、具体的にどのような時に有効にするのか情報が見つかりませんでした。低スペックなAndroid端末において、ZIPやRARを展開する時にメモリ不足のエラーが発生するようですが、このエラーを防止し、あまりメモリを使わないようにするためのモードなのかもしれません。
項目名 | 説明 |
---|---|
Low memory mode | メモリ不足エラーが発生する際に有効化(?) |
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User manual | 取り扱い説明書へのリンク |
Contact | 連絡先 |
About
項目名 | 説明 |
---|---|
Android Market listing | AndroidマーケットのACVへアクセス |
Website | 提供元ウェブサイトへのアクセス |
Version | バージョン情報 |
Credits | クレジットを表示 |
タブレット用全画面表示設定
Galaxy Tabなどのタブレット端末でDroid comic viewer(ACV)を使うと、ページ(画像)の周りが黒い枠で囲まれ、ページそのものの表示領域が小さくなります。Spare Partsを使うことで、表示領域を拡大することが可能です。
Spare Partsは、通常では触れないAndroid端末の各設定などを変更出来るアプリケーションです。AndroidマーケットやAndroLibなどでSpare Partsをダウンロードした後、起動して下さい。

Spare Parts Icon
起動後、”General”項目にある”Compatibility Mode”をタップして、チェックを外して下さい。”Compatibility Mode”は互換モードの設定となり、画面サイズ(解像度)による互換性の保持を意図的に破棄(無効化)させます。この設定は、Droid comic viewer(ACV)以外のアプリケーションでも有効になります。

Compatibility Modeの設定
チェックを外した後、設定反映のために、Androidを再起動させます。起動完了後、”Compatibility Mode”の設定が有効となり、Droid comic viewer(ACV)で全画面設定で閲覧することが可能となります。
おしまい
Droid comic viewer(ACV)は多くの機能を持ち、各項目についてカスタマイズが可能なため、広く使われているようです。ここに記載した設定がほぼ全てとなりますが、参考になれば幸いです。