お財布ケータイの次は、ケータイお財布発表。
NTTDoQoMoは、LouizVuittonとのコラボレーションにより誕生したという非接触ICチップFeliCa搭載のSH50Licを11月07日に発表した。

ケータイお財布(開いた状態)
i-mode登場以来の大きな進化、そういわれて半年が過ぎようとしている。お財布ケータイという言葉は確かに広まったが、果たして実情はどうか。
「財布にはお金以外にも様々なものが入っている。身を滅ぼすクレジットカードをはじめとして、各種余計な会員カード類、商品を買った際に渡されるレシート、いざというときに役に立つコンドームや日本人なら持っておきたいお守りなどだ。将来的にはこれらの全てをFeliCaで補うつもりだか、まだ、対応していないものが多い」(iモード企画部長 夏乃剛氏)
であるならば、FeliCaに未対応であるものを現在可能な限りで携帯に対応させればいいという考え方なのだろうか。が、むしろ、対応していないものが多すぎることから、財布に携帯をつけたように見える。
「LouisVuittonのエピ・ラインは1985年に登場した。時を同じくして、電電公社はNTTへと生まれ変わり、電話を携帯出来るショルダーホン100型を発売(NTT/1985年)した。この両者の初めの接点だ。NTTDoQoMoとしては、LouizVuittonとのコラボレーション以外に考えなかった。財布という考えから風水も考量して、色は黄色しか出さない」(iモード企画課長 秋乃剛氏)
コラボレーションの件も含めて、目的であるFeliCa搭載、曲げることが可能な有機ELディスプレイの利用、ある程度の生活防水性。財布としてはもちろん、携帯としても使いやすい形を目指したことなどから、開発には思った以上に多大な費用が必要だったとため息をつく(同氏)。
SH50Licの表には、SH独特のカメラとフラッシュライト。そして、旧モデルとなるSH506ic同様性能となる小さなモノクロ液晶画面がある。本来であればLouizVuittonのロゴが入る場所には、FeliCaのロゴが見える。

ケータイお財布(閉じた状態)
LouizVuittonで同様の財布は、74,550円(定価)。「恐らく100,000円前後におさえることはできるだろう。NTTDoQoMo以来の高価な携帯端末になることは確実だ」(iモード企画係長 冬乃剛氏)という。SH50Licの発売価格や発売時期は、まだ公開されていない。
また、盗み聞きしたところでは「SH50Licと同スタイルでの手帳版も開発中」(iモード企画部社員 春乃剛氏)であるという。財布を持つ女性は同時に手帳を持っていることが多いというリサーチによる結果らしい。いったい、FeliCaはどこへ向かうのだろうか。
2004年11月07日 公開