postheadericon 痴漢撲滅の目的を持ったブランドが登場。

24区や自田区などの人気ブランドを手がける大手アパレルメーカー、株式会社オンワード樫川は、12月13日、新たにshoc区(ショック)というブランド名を立ち上げる計画を発表した。初の製品となるスカートは、痴漢撃退の目的を持っているという。

新ブランドshoc区(ショック)のロゴ(予定)

新ブランドshoc区(ショック)のロゴ(予定)


「10代から30代の女性において、実に70%という高い割合で痴漢の被害にあっているという報告がある。また、そのうちの半数以上が複数回の被害経験があると答えている。この現実に我々メーカーで何か対応ができないだろうかと考えたことが、shoc区ブランド立ち上げの理由だ」(shoc区事業本部 鈴木衝氏)

痴漢という犯罪は年々増加の一方を辿っている。同氏は「痴漢被害のうち、40%近くが何もすることが出来ず、完全に泣き寝入りしている」とも訴える。最も適切な対応としては、周囲に声を出して具体的に助けを求めることだか、実際の被害時には難しいということが現実だ。

「shoc区の1つめの製品は、この痴漢撃退スカートだ。このスカートは、電気を通す一般的な通電素材と電気を完全に通さない絶縁素材で作られている。9Vの電池を持ち、痴漢にあった際に強い電気を流すことで加害者は感電する。強烈な電気ショックによって、すぐにスカートから手を離すだろう。スカートの内側は全て絶縁素材で作られているため、被害者本人に感電することはない」

スカート型のスタンガンともいえると思う。一般的なスタンガンは10万V(ボルト)~90万Vだが、このスカートは7万V程度の電圧が発生する。静電気のショックが2.5万V程度と言われているから、静電気と比べると非常に強い。電流も2mA(ミリアンペア)程度で安全性を確保している。対してスタンガンは3mA~4mA程度で、5mA以上になると死に至る場合もある。痴漢撃退という目的を前提とした実用的な設定だ。

「このスカートには遠隔操作用のボタンが付く。このボタンを押すことによって電気が流れる仕組みだ。遠隔操作用ボタンを非常に小さくしたことから、時計のバンド部分に貼り付けることも想定している。加害者の気づかぬうちにボタンを押すことが出来る。このスカートを始めとするshoc区の製品によって、痴漢の被害を大幅に減らせると考えている」(同氏)

また、同社では特殊な臭いを放つ液体を素材に埋め込む研究も行っているという。電気ショックと同時に特殊な液体の入ったカプセルが破裂する。加害者の手に液体を付着させることで、加害者を確保した際の重要な証拠として役立つと予測している。実現すれば、男性の冤罪も防ぐことが出来るだろう。

「shoc区の目的は犯罪に対する防御だ。現在、光を乱反射させるような素材を開発しているが、実現すれば、電車や階段などにおける盗撮の防御になる。また、加害者が暴力的な行為に出た場合を想定して、サイレンがなる指輪や麻酔銃のような機能を持つブレスレットなども開発する予定だ。もちろんデザイン面でも他のブランドに引けをとるつもりはない」(同氏)

痴漢撃退スカートと遠隔操作用ボタン

痴漢撃退スカートと遠隔操作用ボタン

痴漢は増加の傾向が最も高い犯罪だ。簡単に手が出せる犯罪だが、被害者にとっては一生、心に傷を負う卑劣な行為だと思う。痴漢のみに限らず類似の犯罪を防止できるようshoc区に期待して止まない。

2005年02月04日 公開
2010年08月03日 記事内日付変更(02月04日->12月13日)

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