postheadericon 植物を頭皮に植え付ける新しい増毛システムを発表。

株式会社アートネイチューは、12月25日、植物の種を頭皮に蒔くことで増毛する新技術、プラント de ヘアーを発表した。髪が一切ない禿頭や火傷、傷、先天性の脱毛症に対しても増毛が可能だという。

植物で出来たカツラ

植物で出来たカツラ


「従来の増毛は、天然毛髪に似せたポリエステル系の人工毛髪を使っていた。人工毛髪は、光の反射が不自然なことや、吸水性の異常な高さなどの問題があったが、技術的改善によって天然毛髪に近くなってきている。しかし、髪が伸びないという問題だけは、改善することが出来なかった」(株式会社アートネイチュー広報グループ課長代理 神由正輝)

同社の増毛システムに使われる人工毛髪は、健康な天然毛髪が持つしなやかな感触と弾性に優れた毛のコシを実現している。見た目だけでは増毛と天然毛髪の違いはわからないが、人工物である以上、同氏の伝える通り、髪の毛が伸びないという事実は避けられないだろう。しかし、プラント de ヘアーによってこの事実が覆されようとしている。

「頭皮に種ともいえるプラント de ヘアーを頭皮から0.5mm程度の深さに植え付ける。2~3日で産毛のような葉が生え、1週間後には0.3cmほどの毛(葉)となる。1ヶ月程度で1~2cmの立派髪と育つ。我が社より提供する専用シャンプーで定期的に軽く洗うことによって栄養を蓄え、1年ほどで自然に抜ける」(同氏)

プラント de ヘアーで使う毛髪の元はスティパ・テヌイッシマ(Stipa tenuissima)というイネ科の植物を遺伝子改良したものだ。スティパの葉は非常に細く、繊細でしなやかな手触り感があり、寒さ、暑さ、乾きに強い。自然主義スタイルと呼ばれるガーデニング用途やドライフラワーとして使われている。エンジェルヘアーと呼ばれることからも分かる通り、毛髪に似ている外見を持っている。

スティパ・テヌイッシマ(Stipa tenuissima)

スティパ・テヌイッシマ(Stipa tenuissima)

「遺伝子改良をした箇所は多数に渡り、今でもまだ改良中である。湿気に弱く秋に枯れることや、穂を実らせないようにする改良はすでに終わっている。主な改良点としては、葉をさらに細くさせ、そして弾力を持たせた。なにもよりも改善しなければならない問題は、植物である以上避けては通れない緑色ということであった」(同氏)

髪の毛が緑であることは非常に不自然だろう。葉が緑である理由には様々な説があるが、結論を言えば、光合成を行うための葉緑体にとって緑色が不必要なものだからだ。「全ての光を活用すれば、理論的に葉は黒くなる。効率良くエネルギー変換を行うことが出来るため、メンテナンスの面からも良いと考えているが、まだ実現出来ていない。とりあえず、黒い色素を持たせることで対応しているが、光合成が出来ないという欠点が生まれてしまった。現時点での対応策として、栄養を得るために専用のシャンプーで定期的に洗う手間がある」と同氏は語る。

「色以上に大変なことは頭皮に播種しなければならないということだった。根を頭に深く張らせることは命に関わるほど危険なことだ。かといって固定できなければ意味がない。様々な研究の結果、蔦(つた)のように先端を吸盤状にして固定させることに成功した。風が吹いても激しい運動をしても髪が落ちることはない」(同氏)

毛髪表面拡大写真 (約500倍)

毛髪表面拡大写真 (約500倍)

画期的ともいえる様々な技術によって、プラント de ヘアーは生まれた。現時点ではストレートヘアーのみとなるが、将来的には剛毛や天然パーマなど、実際の毛髪に似た特徴を持つ葉を開発していく予定だという。「拡大写真を見る限りでは天然毛髪にはほど遠く、まだまだ開発しなければならない箇所は多い。しかし、弱点を克服していけば、天然毛髪のような扱い方も可能になると期待している」と同氏は息巻く。髪の悩みが、過去の話となる未来が来る日も近い。

2005年03月04日 公開
2010年08月03日 記事内日付変更(03月04日->12月25日)

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