postheadericon デュアルディスプレイ搭載タブレットPCを発表。

12月04日、Hevv|ett-Packardは2つの液晶画面を持つタブレットPC T1010を発表した。一方の液晶画面にソフトウェアキーボードを表示させることによって、通常のノートパソコンのような使い方も可能だという。

デュアルディスプレイ搭載タブレットPC

デュアルディスプレイ搭載タブレットPC


「実を言うと我々はタブレットPCの販売数に頭を抱えている。タブレットPCを街で見かけたことがあるだろうか。これほどまでに売れないPCを私は見たことがない。しかし、我々はタブレットPCが売れない理由を考え、早急に解決する必要があった」(Hevv|ett-Packard会長兼CEO カーリ・アィオリーナ氏)

Windows XP Tablet PC Editionを搭載しスクリーンへのペン入力で操作できるポータブルコンピュータ、それがタブレットPCだ。ペン入力を実現するためのタッチスクリーンは、最近発売されたNindendoDSでも採用されたことから話題になっている。これがコンピュータディスプレイサイズの高分解能タッチスクリーンはコストが非常に高くなる。このコスト差が売れない原因だと同氏は伝える。

「一般的に同性能を持つノート型PCと比べると50ドルほどコストが高くなる。これが販売価格になると200ドルぐらいの差になる。この価格差がタブレットPCのネックだ。同性能のノート型PCが200ドルも安く手にはいるのであれば後者を買うだろう。コスト差が避けられないのであれば、高くてもタブレットPCの特徴を大きく生かし、タブレットPCだからこそ可能な製品を作る必要があった」(同氏)

今回発表されたタブレットPC T1010は2つの液晶画面を持っている。OSであるWindows上ではデュアルディスプレイと認識され、最大1024×1600の解像度を持つ。本体にあるボタンを押すことによってソフトウェア上のバーチャルキーボードが起動し、ノート型PCと同じようにキーで文字を打つことが出来る。マウスは液晶画面そのものだ。

「縦置きして使うことも可能だ。DVD再生時などにはワイドテレビサイズで楽しむことが出来る。これは液晶画面を二つ搭載できるタブレットPCだからこそ可能な機能だ。さらに、この液晶は分離する。PC本体を収納している液晶部分ともう一方の端末といえる液晶部分はBluetoothによって結ばれている。非常に多高機能なT1010は、タブレットPCへの起爆剤となるであろう」(同氏)

Microsoft WindowsXP Tablet PC Edition 2005を搭載し、Intel CeleronM 353のCPU、512MBのメインメモリ、80GBのHDDを持つ。2つの液晶のためにバッテリ駆動時間は2時間。重量は3.2kgと非常に重い。さらに販売予定価格は3,985ドル。日本円に換算すると40万円を超える。同氏は「爆発的に売れる」と期待しているが、そのまま弾けて消えなければと心配でならない。

2005年01月14日 公開
2010年08月03日 記事内日付変更(01月14日->12月04日)

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