乳児や幼児にも安全、育児をサポートする携帯電話を発表。
株式会社NTTdooomoは、03月13日、育児をサポートするdooomo STYLE series MM-01Aを発表した。徹底した安全、高い品質を持ち、何よりも、育児のための工夫が盛り込まれている。

育児をサポートするdooomo STYLE series MM-01A
「乳児や幼児は、親の持つ物に対して異常な興味を示す。その中でも代表的な物が、携帯電話だ。しかし、携帯電話は精密機械であり、小さな子供には非常に危険である。我々は乳児や幼児に対しても安全な携帯電話を提供するべきだと考えた」(プロダクト&サービス本部プラットフォーム部 生地氏)
子供を持つ親であれば、乳児が携帯電話を口に入れ、ヨダレでべたべたになってしまった、幼児に携帯電話のボタンを押され、気づかぬ間に誰かに電話やメールをしていたということを経験しているはずだ。今では、ボタンロックは標準機能、防水携帯も当たり前の時代だが、それでも子供が触れている現場を見れば、すぐさま取り上げるだろう。
「子供が触りたがっているのであれば、触らせてあげればいい、という発想の逆転から、dooomo STYLE series MM-01Aの開発が始まった。子供が自由に触れる携帯とはどういう携帯になるのか、いや、子供に触れて欲しい携帯とはどういうものかを検討することから始めた」(同氏)
dooomo STYLE series MM-01Aは、特殊な光触媒加工を施し、抗菌、消臭、防汚に対応している。そして、子供が興味を引きやすく、かつ、大人が持っても違和感がないデザインを採用している。もちろん、それだけではない。
「触れても問題ないどころか、口に入れるための専用の歯固めも付けた。防水のために、どれだけ汚しても水で洗い流すことができる。また、30気圧に匹敵する防水性、100メールの垂直落下に合格したほどの耐衝撃性、さらには、300キロの耐圧迫性を誇っている。携帯電話としては世界一の強度だろう」(同氏)
携帯電話としては並外れた強度を持たせた理由として、マニュアルには記載されないであろう1つの目的のためだと同氏は言う。
「この携帯電話は、ちょっとやそっとの力では壊れない。放り投げても壁にぶつけても激しく踏んでも壊れないし、傷もつかない。育児によってあまりにもストレスが溜まった場合、この携帯電話を虐めて欲しい」(同氏)
育児ストレスや育児ノイローゼは大きな問題になりつつある。解消方法として最良とはいえないが、それでも、多少なりとも、発散、解消の協力ぐらいにはなるだろう。
「携帯電話として本来の機能にもこだわっている。授乳やおむつ替えの目安を確認するためのタイマーやスケジュール管理、身長や体重の推移記録はもちろん、母子手帳に記述し忘れることの多いハイハイの時期や立っちの時期の記録なども専用のアプリケーションが導入されている」(同氏)
発熱管理は特筆すべき内容である。幼児が高熱を出すことは多々あるが、MM-01Aには耳式体温計が装備されており、測った時間と体温を記録できる。同時に、外見からわかる体調、摂取した薬の記録も同時に可能だ。万が一の際でも、慌てることなく、症状を医師に伝えることができる。
「MM-01Aは万全な育児サポートツールとして誕生した。唯一の問題は、携帯の本体価格だ。我々はMM-01Aをレンタル専用として格安で貸し出すことで、金銭で負担がないような体制を整える予定だ。すでに持っている携帯と同時利用という状況も検討している」(同氏)
高齢者向けの携帯電話や子供が使うことを対象としたキッズケータイがあるが、育児をする親を対象した携帯は初となる。「具体的な発売時期や提供価格はまだ調節中」と同氏はいうが、少子化の現代だからこその、手厚いサポートを期待したい。
2010年07月31日 公開